Godzilla怪獣惑星ネタバレあり感想
先日、Godzilla怪獣惑星を見てきた。
ど田舎映画館+レイトショーで観客は私を合わせて6人。
画面ど真ん中席で視聴で、とても集中して鑑賞することができた。
こういうところは田舎有利だなと思う。
ただ私ともう一人のおっさんいがいはカップル×2組だったのが誠に悔しかった点を除けば。
感想としては、かなり良かった。80/100くらい。
3部作の序として、大きな謎を残しつつ、続きが見たくてしょうがなくなる終わり。
初代や1984の様に、破壊神ゴジラとそれに抗う主人公と人々の戦いがSFの世界観で描かれる。
前半は、人間ドラマ中心で世界観とゴジラの説明で終わる。正直に言えばやや退屈。
まぁそれでも説明不足な感じは否めなかったけれど。
主人公はエレン・イェーガーで怪しい櫻井孝宏キャラがいて・・・
杉田博士の演技は良かった。演技だけで、キャラの性格が把握できる。
地球到着後は良かった。良かったしか言えないけど良かった。
1個だけ言うなら、ゴジラの巨大さが伝わりにくかったかなと思う。
まぁ文明滅んでるしビルとか無いから仕方がないのかもしれない。
そして・・・
取り敢えず、見て損はない仕上がりになっている。気になっている方は是非。劇場で。
前日譚の怪獣黙示録(小説)は是非読んでから映画の鑑賞をおすすめします。
ここからネタバレ有りの感想
怪獣黙示録読んでから行けばよかった!!そこは失敗した!!
映画だと説明が足りなかったり、描写不足で気づかなかったけど、これは東宝怪獣ものを総ざらいして地球にぶちまけたifストーリーで、映画ではちょっとしか出てこなかったカマキラスやらドゴラやらビオランテやらに蹂躙されつつも踏ん張ってきた人類に、人類ごと怪獣をなぎ払う破壊神ゴジラ。
核兵器をいくらぶつけても傷一つ負わないゴジラ。圧倒的強者ゴジラ。
X星人ことエクシフ、ブラックホール第3惑星人ことビルサルドと協力しても逃げ出すしか無かった人類。
アニゴジは「核の落とし子」だけではない、現実の「未来の兵器」を装備してます。
・メタマテリアルを超えたメタ電磁シールド
・放射熱線ではなく、陽電子加速放射熱線(ビーム)
SFに馴染みがないと、よくわからないのではと思いました。
メタマテリアル兵器は現行でも開発途上にあるもので、こっちからは相手が見えるし攻撃できるけど、相手からは見えないし、攻撃も通らないというもので、アニゴジの場合は光の透過は無理そうですが、熱や放射線、物質的なものは遮断できるようです。しかも電磁シールド方式。
陽電子ビーム。これは映画では用語は出てこなかった気がしますが、怪獣黙示録の方に出てたかと思います。通常のマイナス電荷を持つ電子の対物質、陽電子。
これが原子中の電子と対消滅すると、放射線の一種であるγ線が大量に放出されます。
「放射線」です。また、電磁的なシールドであれば防御できるかと思いますが、対策のないただの物質的なシールドでは防ぐことはできないと思います。
そんな脅威の化物も創意工夫でなんとか打倒したハルオと仲間たちですが、そんな人間をあざ笑うかのように本物のゴジラが出現し、なんとか退避を試みた人間共をいともたやすく蹂躙されます。尻尾からなぎ払いビームもだすわ、咆哮は超振動広範囲破砕兵器だわ300m30万トンだわで盛りすぎだろって感じのゴジラ。歴代最強に間違いないでしょう。
今までゴジラ絶対倒すマンだったハルオが恐怖に染まる瞬間、あの時の演技は本当に良かったですね。復讐鬼がハルオが人間になった、感情が初めてリンクしたと感じる瞬間でした。
対ゴジラ戦闘描写はアニメならではのケレン味溢れてて良かったです。
空中バイク編隊。ロボット、移動砲台。
ただ、説明の割には電磁シールドの中和に関しては物足りなさが有りました。シールド自体が不可視だったので。
そしてほくそ笑む桜井エクシフ孝宏。お前絶対3章でキングギドラ出すだろ。
予想では教化による地球人類の支配を目論むエクシフが怪獣をばら撒き、それを倒すために地球の免疫としてのゴジラが現れ、ほっといたらやばいと判断したビルサルドがゴジラ討伐後の武力支配を目論みつつ、驕り高ぶった人間ごと全部排除した破壊神的なストーリーなのかなと予想しています。
怪獣黙示録でのモスラ伏線から、第3章でゴジラvsキングギドラvsモスラなのかなーと言った所。
あと最初の方に使いまわしシーンがあったのがめっちゃ不安になったよ!!
次章の5月が待ちきれない!